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叫びそうになった口に慌てて手をあてた。
春樹『???』頭に?浮かべながら私を見てから店員さんの顔を見た。
店員『あー。春樹のバンドの曲売ってませんか?て来たんだよ。』
春樹はニパァ
とすごい笑顔で私に近付いて来た。
えぇぇー?
なに?なんなん?
春樹『うちのバンドのファンなん?』綺麗な口が開いた。優しい声がココロに響く
私『えっと。ファンまでは行かないんですけど。。。雑誌であなた一目ぼれしたんです。ほんまごめんなさい。まだライブも音源も聴いてないのにファンなんて言えませんよね。』泣きそうになりながら必至に話した。
春樹『ぶははぁぁー!!』めちゃでかい声で笑い出した。
私『??』なに?なんか変な事言ったんかなぁ?
春樹は笑い過ぎて涙ぐむ目をこすりながら。
春樹『ほんま。ごめんな。笑って!まだ俺が入ってからライブもした事ないし!音源なんかまだまだ先の話なんや。せやかなんか嬉しかったねん。嬉し過ぎて笑ってもたわ。それにメチャ必至で話してる姿がねー』
私『えぇぇー?なんか変でしたか?』
春樹『いやいや。必至過ぎてかわいいかっただけやねん。えっとそう言えばあんた名前は?俺は春樹な。ヨロシク』
と綺麗な手が私に差延べられた。
私『私ですか?私はカオルです』
と春樹から差し伸べられた手をとって握手した。
急に顔が暑くなって来た。
春樹『真っ赤やで!!(笑)』
カオル『うぁ!!!!!!はずかしい!!!』
♪♪♪♪~
誰かの携帯がなった。
春樹『あ。俺やわ。ごめんな。携帯でてええかな?』
カオル『はい。どうぞ』
律義な人やな。
春樹『はい。春樹です。うん。わかったわ。すぐに行くわ。ほな後で』
と言って電話を切った。
春樹『えっと。カオルちゃんやっけ?ごめんんな。呼び出しあったから行くわ。ごめんな。よかったら今度ライブあるからおいでよ。』と私に1枚のチラシを渡して。
カオル『まだ行けるか分かんないですけど。出来るだけ行きますね。』
春樹『ほな』
と綺麗な手をヒラヒラさせながら去って行って。
店員『いい男やろ?』
カオル『はぁい GB素敵な人ですね』
店員『やろ?男の俺でもたまにクラクラしてまうんやで(笑)』
それはそれでどないやねん。と言いそうになったけどこれは言ったらあかんと想って。
苦笑いだけ返した。
これが初めて春樹に出会いでした。
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