痴話喧嘩が愛を成長させる🎵

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そんなこんなで、今日は真っ直ぐ家に帰り、久しぶりに飯を作った。最近は面倒臭くレトルトカレーかピラフばかりだった。 しかし、今日はみんなにカツ丼でも食べさせよう。だが、みんなと言っても俺とおかんだけ。因みに“おかん”とは“お母さん”のことだよ。 ↑分かってますよね。笑 どんだけ~♪なんてツッコミも1人寂しくやっていると、 ピンポーン♪ インターホンが鳴った。 「雷斗いるー?」 俺は溜め息をついた。インターホンを押した犯人は理佳であった。扉は開けずに㊥から話し掛けた。 雷斗「雷斗はいないわよ。」 理佳「いるじゃないの!開けて!!」 雷斗「いきなり人の家に来て、人の家に転がろうとすんな!」 理佳は小声で言う。 理佳「おかんに言っちゃうよ、“アレ”。」 何処までも汚い小娘。家が埃だらけになりそうなほど汚い手口だ。 俺は玄関に向かい、渋々開けた。すると、理佳は目が腫れていた。恐らく、炎美と喧嘩して泣いたのだろう。氣が強い分、泣き虫だと言うギャップがある。炎美も顔がジャニーズみたいに可愛い分、鬼畜であると言うギャップがある。 つまり、“カップル”と言うより“ギャップル”と言っても過言ではない。雷斗「とりあえず入れ。」 俺は理佳を㊥に入れ、ソファーに座らせた。理佳もいつも通りを装っていた。 俺は理佳に茶を渡すが、「氣ぃ使わせてごめんね」と言う優しい言葉だった。 雷斗「炎美と喧嘩か?」 理佳「……。」 理佳は俯(ウツム)いた。
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