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雷斗「まぁ、元氣出せよ。明日また謝ればいいじゃん。」
因みに「これはデジャヴか?」と思わせる2⃣回目だ。前にもこんなことがあったような氣がするが、思い出せない。
雷斗「炎美め!!理佳泣かせるとはなぁ。明日、ボコボコにしてやる!!」
理佳「……勝てるの?」
雷斗「わからん。勝ったことないけど。」
理佳「ダメじゃん。」
理佳はクスクスと笑った。俺は軽く「ヨシッ!!」とガッツポーズをした。
炎美とは喧嘩はしょっちゅうある。口喧嘩なら負けた事はない。だが、ひどい時には殴り合いになり、力では勝った事がない。
何故なら、空手と柔道の組み合わせで闘っているからだ。だから、アイツは自分に自信があり、喧嘩大好き少年になっている。
雷斗「とりあえず、今日は飯食ってけ。今からカツ丼作るから、お前も手伝え。」
そう言って、俺は軽く理佳の頭をクシャクシャするように撫(ナ)でた。理佳は、数秒してから立ち㊤がり、手と腫れた目を洗いに洗面所に向かった。俺はその間に、材料を確認したりしていた。
理佳が戻ってきて、共に料理を作り始めた。俺はカツ丼、理佳は肉じゃがを作った。
そして、親が帰るまでには完成していた。その後に、理佳の手を借りて、洗濯物を取り込んで畳(タタ)むなどしていた。
「ただいま!!」
おかんが帰ってきた。理佳は急いで玄関に向かった。
理佳「御疲れ様です。」
おかん「あらッ!りっちゃん。お久しぶりね~。」
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