第三章

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      「初めまして😃私で良ければ………」       俺は、少しずつ内容を話し始めた。   相手がサクラでも、そうでなくても、話を聞いてもらえるという事が嬉しかった。   顔も知らないということから、親友の祐太にも話せなかったことまで全て話せた。   周りの友人や、家族は、早く忘れて立ち直るよう心配してくれるが、忘れることなんて出来ない………   俺は、それとなくミホにも聞いてみることにした。   『俺は………忘れた方がいいんでしょうか?』   聞いてみたが、ミホも周囲と同じような反応をするだろう……   しかし、返事は意外なものだった。   「忘れなくていいと思いますよ😃海さんが忘れたら、奥さんとお子さんの事誰が思い出すんです?忘れちゃったら、その時点で奥さん達は本当にいなくなっちゃうんですよ!それに忘れたくないんでしょ?だったら、忘れる必要はないと思います!」   知り合って間もない人から、欲しかった言葉を聞けるとは思っていなかった………   (………ありがとう……)   最後まで話を聞いてくれるミホに、俺は少しずつ、だが確実に心を開いていった。    
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