第五章

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連休も終わり、周囲は冬支度を始めてきた。   あれからも、ミホとは連絡を取り続けていたが、お互い忙しいこともあり、他愛もない会話を交わすだけだった。   それでも俺は幸せだった。 亡くなった彼女達の事を想うと胸が傷んだが、きっと彼女なら俺の幸せを喜んでくれるだろう。   優しい人だったから……   俺は、少しでも自分を変えていこうと思い、ボクシングを始めることにした。   今度こそ大切な人を守るため、肉体的にも精神的にも強くなれるように。   俺は、ミホにも気持ちを伝えることにした。   『俺、ボクシング始めたんです。もっと強くなれるように。』   ミホはびっくりするだろうな(笑)       「♪~♪~♪」       返事がきた。   「無理しない程度で頑張ってください(笑)」   『絶対に約束します!俺…貴女を悪い奴から守るから!必ず守ってみせます!』   俺は、一気に伝えることにした。      
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