第六章

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俺は毎日が幸せだった。   彼女を亡くしてから、こんなにも生きていることが幸せだと感じたことはなかった。   そんな風に思わせてくれたミホに今では感謝している程だ。   お互いの気持ちを確かめあってからも連絡は取り続けていた。   しかし、未だに一度も逢ったことはなかった。   俺は俺で仕事が忙しく、ミホは学生ながら国家試験を控えた身で大変な時期である。   『いつかは逢いたいんだけどなぁ……』   そう1人呟きながら、今日も仕事に追われていた。      
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