孤独死

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エイメン、オーメン、ヒャソーメン、エイメン、オーメン、ヒャソーメン   六帖一間の卓袱台に   悲しく残るヒャソーメン   エイメン、オーメン、ヒャソーメン   となりにおかれた灰皿に   悲しく残るシケモクを   そっと口にくわえましよう   マッチ箱に残ったマッチ棒   最後に役にたてましょう   テレビに写ったブラジル人が   ちょうど地球の裏側で   私をしらずに笑っています   私をしらずに踊っています   悲しいな   寂しいなぁ……   口にくわえたシケモクが   ポトリと口から落ちました。   サンバの陽気なリズムに乗って   意味無し言葉が頭の中を駆け巡る   エイメン、オーメン、ヒャソーメン   これが私の最後の言葉   頭の中を駆け巡る   悲しいな   寂しいなぁ……   エイメン、オーメン、ヒャソーメン   エイメン、オーメン、ヒャ……メン   ちょうど時間となりました   地球の真裏のブラジル人の   サンバのリズムにのりながら   言葉が頭を駆け巡る   エイメン、オーメン、ヒャソーメン   エイメン オーメン ヒヤソーメン   悲しいな   寂しいなぁ……   さようなら サョウナラ……
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