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あの日からぱったりと誠一郎は初音の元に通わなくなった。
その間に着々と見受けの話は進む。
そんな中、初音つきの禿の時が他の禿からいじめられるようになった。
時は店に来た時も愛らしかったが、最近はその美しさが日に日に強くなって来た。
そろそろ豆禿と言えない歳に差し掛かり、春を迎える頃には引っ込み禿か噂されている。
嫉妬されない方がおかしい。
美しさは妬みでしかない。
初音は、姉女郎として何も言わなかった。
それは初音が禿の時も同じだったから。
ここで負けたら一生負けなのだ。辛いかもしれないが、時には一人で乗り切らないといけない。
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