序章

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「おいで。」と誠一郎が言う。 素直に初音が誠一郎の腕の中に潜り込む。 「年季があけるのは後何年だ?」 「後三年でおす。」と初音が言い。「なんでそんな事を聞きんすか?」 「いや……。別に。」と言い煙りを吐く。 初音は誠一郎を思いきり抓ると 「期待するような事は言わしゃりなすな。」と言い広い胸に顔を埋める。 あぁ、この時間が何時までも続けばいいのに……。そぅ思って眠りについた。 ※年季があける[→]店にしていた借金がなくなり自由になる事。
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