会話

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春。 私は高2になった。 クラス替えで 知ってる人、 知らない人を みんなは本能てきに どこかのグループに 入ろうとする。 私ももちろんそうしたい。 でもそれ以上に 私は話すことが苦手で、 すぐにひとりになってしまう。 誰か。 私だけの友達が 居たらいいのに。 人と関わるのが 苦手な私だけの友達が 居たらいいのに…。 「小野沢さん?」 「…はい」 学級委員の子だ。 自分で立候補して 誰とでも仲の良い子。 「小野沢さんって 生徒会執行部よね。 次の球技会のメンバー表、小野沢さんに 渡せばいいの?」 「…うん。預かるよ」 「そう。ありがとう」 淡白な言葉。 私の会話はそれくらいで 放課後になって 生徒会室に急ぐ。 ガラッーーー
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