2月の始まり

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「はじめましてお嬢さん♪僕ぁ~このプラントの店長、ガゼルと申します。以後御見知りおきお願いします♪」 「は、はあ…はじめまして。」 ガゼルさんはそう盛大に実に挨拶を済ませると、ニヤリと怪しく微笑み次に僕の方へと近付いて来た。 「でっ?でっ?ど~するの?やっぱりアタックしてみちゃうわけ?亮汰く~~~ん?」 「えっ?えっ?」 「とぼけなさんな!見つけたんだろぅ?か・の・じ・ょを♪だったらアタックしなきゃ他の誰かに取られちゃうぞ☆」 「それはっ!……嫌です。」 「だったらぁ~早く“彼女”にアタックしてみなよっ!」 トンッ! 「わわっ!?」 ガゼルさんはすでに僕が“彼女”に惹かれている事に気付いていたらしく、躊躇(ちゅうちょ)する僕の背中を軽く押すと、僕はそのままの勢いで“彼女”の前に近寄っていった。 「マンドラ…ゴラ。」 目の前にいる彼女の横に置かれたネームプレートにそう書かれていた。 そして、一度“彼女”の名を呼び僕はそっと彼女に触れてみた。 「…。」 『…見つけ…た…。』 「えっ!?」 僕の頭に綺麗な女性の声が聞こえた時、僕はすでに彼女を手に抱えていた。
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