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「はじめましてお嬢さん♪僕ぁ~このプラントの店長、ガゼルと申します。以後御見知りおきお願いします♪」
「は、はあ…はじめまして。」
ガゼルさんはそう盛大に実に挨拶を済ませると、ニヤリと怪しく微笑み次に僕の方へと近付いて来た。
「でっ?でっ?ど~するの?やっぱりアタックしてみちゃうわけ?亮汰く~~~ん?」
「えっ?えっ?」
「とぼけなさんな!見つけたんだろぅ?か・の・じ・ょを♪だったらアタックしなきゃ他の誰かに取られちゃうぞ☆」
「それはっ!……嫌です。」
「だったらぁ~早く“彼女”にアタックしてみなよっ!」
トンッ!
「わわっ!?」
ガゼルさんはすでに僕が“彼女”に惹かれている事に気付いていたらしく、躊躇(ちゅうちょ)する僕の背中を軽く押すと、僕はそのままの勢いで“彼女”の前に近寄っていった。
「マンドラ…ゴラ。」
目の前にいる彼女の横に置かれたネームプレートにそう書かれていた。
そして、一度“彼女”の名を呼び僕はそっと彼女に触れてみた。
「…。」
『…見つけ…た…。』
「えっ!?」
僕の頭に綺麗な女性の声が聞こえた時、僕はすでに彼女を手に抱えていた。
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