2月の始まり

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放課後… 今日は半日授業だったので、僕は急ぎ帰りの支度をすませると。その足である場所に向かう事にした。 「おい!リョータ、もう帰んのか?バスケしていこうぜ?」 「ごめん下北さん!僕ちょっとこれから寄るとこあるから今日は帰るね。」 今僕に声を掛けてきたのは、下北 実(シモキタ ミノル)さん。 こんな口調だから男と思った人もいると思うけど、彼女はれっきとした女性である。 何故かは知らないけど、彼女はよく僕をバスケや遊びに誘ってくれる。 正直、凄く嬉しいけれど、彼女が誘ってくるものはだいたいがスポーツ関係。 インドア派の僕には少しきつく、いつも丁重にお断りしている。 その度に、彼女は少し寂しそうな顔で『そっか。』と言って僕を許してくれる。 ……そのうち、何かお詫びをしなくちゃな…。 「…ね、ねえ下北さん?」 「ん?何だ!?ついに私とバスケする気になったのか!?」 「ちがう、ちがう!」 「じゃあ何だ?」 「あの~いつものお詫びって言うのもアレだけど、僕これから少し町に出るんだけど下北さんも暇なら一緒にどうかと…」 「行くっ!!!」 「あっ?ええ~はい!じゃあ、行きましょうか?」 「おうっ!」
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