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「…なあリョータ。お前が寄りたかった場所ってここ(リーフ)なのか?」
そう下北さんは、今日三杯目のポタージュを口に運びながら僕に聞いてきた。
「いえ、ここではないですよ。僕が行こうとしている場しょ…」
「リョ~~~ちん♪いらっしゃ~~い♪」
「うわっ!?」
「んなっ!?」
僕が下北さんの質問に答えようと話している途中で、“ある女性”に抱きつかれ話しを中断されてしまった。
彼女の名前は雪白 十美(ユキシロ カズミ)さん。
ここのアルバイトさんで、歳は知らない。と言うより、聞いて無いので解りません。
「十美さん……離れてもらえませんか?」
「なんで~~?お客様への特別サービスですよ~♪」
「んなサービスあるかーーーっ!!リョータが嫌がってんだからさっさと離れろよこの女(あま)ああ!!」
なんで直接被害(?)を受けてる僕より、下北さんが怒っているのかは解らないけど。そのおかげで十美さんの意識が僕から下北さんに変わり、僕から離れては…くれずに視線だけ下北さんに向け話し始めた。
「……………誰?」
「そりゃこっちの台詞だ!!」
「私はリョ~ちんの友達だもん♪」
「私だって、リョータの友達で同級生だ!!」
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