2月の始まり

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「…なあリョータ。お前が寄りたかった場所ってここ(リーフ)なのか?」 そう下北さんは、今日三杯目のポタージュを口に運びながら僕に聞いてきた。 「いえ、ここではないですよ。僕が行こうとしている場しょ…」 「リョ~~~ちん♪いらっしゃ~~い♪」 「うわっ!?」 「んなっ!?」 僕が下北さんの質問に答えようと話している途中で、“ある女性”に抱きつかれ話しを中断されてしまった。 彼女の名前は雪白 十美(ユキシロ カズミ)さん。 ここのアルバイトさんで、歳は知らない。と言うより、聞いて無いので解りません。 「十美さん……離れてもらえませんか?」 「なんで~~?お客様への特別サービスですよ~♪」 「んなサービスあるかーーーっ!!リョータが嫌がってんだからさっさと離れろよこの女(あま)ああ!!」 なんで直接被害(?)を受けてる僕より、下北さんが怒っているのかは解らないけど。そのおかげで十美さんの意識が僕から下北さんに変わり、僕から離れては…くれずに視線だけ下北さんに向け話し始めた。 「……………誰?」 「そりゃこっちの台詞だ!!」 「私はリョ~ちんの友達だもん♪」 「私だって、リョータの友達で同級生だ!!」
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