長い夜

14/15
6302人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
なんか今日は、これで十分かも… こうして抱き合ってるだけで、なんだか満足だった。 腕の中にいる彼女が、小さくて…可愛くて… これ以上、してもなぁと思ってしまう。 腕で柔らかく包むと、不思議そうな顔をした。 「怜、あたし大丈夫。いいよ、動いて」 「だって、痛そうじゃん」 平気、と笑顔を見せる彼女。 なんか、気がひける。 入れるだけでこんなに痛かったのに、動いたら痛いに決まってる。 でも、まぁ動きたくないわけでは無かったけれど。 「ね、してみて。これしないと、気持ちくならないんでしょ」 彼女は結構冷静だ。 「そうだなぁ、雪絵ちゃんも気持ちよくなってほしいよなぁ」 彼女の胸を両手で包んでみる。 俺の大きい手でも、やっと包めるくらいの大きさ。 化粧がおちた童顔に、この胸は…やばい。 下から見上げるこの娘に、声をかけてよかった、と思った。 ちゅ、と口付けてから、じゃあ、少し動くよ、と言う。 彼女は、下唇を噛んだ。 「あ!…あ!あっ…」 断続的な動きに合わせ、彼女の声があがる。 苦痛の表情が、痛々しい。 中はきつくて、俺自身も窮屈を感じた。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!