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「怜が変なこと言うから、どきどきしちゃうじゃん」
「俺もどきどきしてるよ」
少しうわずったような彼女の声。
彼女の体を思い出して、反応していく自分自身。
彼女の柔らかい唇…
甘い、吐息。
彼女の熱い体内……
みんなみんな、俺のものにしたい。
「………」
「なんで、黙ってるの」
「………たまんないよ、雪絵ちゃんのこと想うと」
俺は、彼女も自分と同じ気分なことを祈る。
「雪絵ちゃんを、めちゃくちゃにしたい、今すぐ」
「……あ、あたしも、怜に逢いたいよ…」
「あぁ。可愛い。雪絵ちゃん…ねぇ、俺の言う通りにしてくれる?」
なぁに、と、俺を信じている声。
「…触ってよ、自分で、自分を」
雪絵ちゃんの可愛い声が、聴きたいんだ、と、精一杯甘い声で頼んでみる。
お願い。
だって、好きなんだ、すごく……
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