右手と左手

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どうすればいいの、と艶っぽい声で聞いてくる彼女。 「じゃあまずは…胸に、手を入れてみて」 ざかざかと、衣擦れの音。 「入れてみたよ…」 ちゃんと先っぽを触るんだよ、と教えると、少し息遣いが変わったように思える。 「感じる?」 うん、と言う声は、小さい。 なんか、恥ずかしいよ、と言う彼女が、可愛くて仕方がなかった。 「どんなになってるの、雪絵ちゃんのそこ」 「どんな、って…」 分かってるけど、聞きたいんだ。 「立って…る…」 はぁ、と吐息を漏らして、そう答えてくる。 「やらしいね…」 俺は、自分のを揺すりながら、雪絵ちゃんの声に酔いしれる。 彼女が、自分を触る様を、想像しながら。 「自分で触ったりしないの?」 そう聞くと、触っても気持ちよくないでしょ、と返ってくる。 「今は?」 「気持ち…いい」 俺の声で興奮してるんだ、と囁くと、やだっ、と声がした。 「ほんとは、雪絵ちゃんがすごくえっちだってこと、俺が一番知ってるんだから」 怜…と、吐息混じりに囁いてくるのを、俺は自分の快感として受け取る。 独りでするときとは全く違った快感。
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