右手と左手

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右手は自分に。 左手は携帯に… きっと、雪絵ちゃんも同じだろう。 はぁ、はぁ、と吐息。 「興奮してるね」 うん、自分の手じゃないみたい、と彼女。 「俺の手だよ…雪絵ちゃんのおっぱい、気持ちいいね」 はぁっ、と大きく息を吐いて、気持ちいい、と呟いた彼女。 「ね…怜も触ってるの」 「うん」 「どんな風に」 「しごいてるよ」 「じゃあ、怜のこと、あたしが舐めてると思って…」 「えろいな」 そんなことを考えたら、気持ちよすぎて、駄目だ。 「じゃあ雪絵ちゃんも、触ってよ、あそこ」 「…………」 「はやく」 しゅるしゅると、衣擦れの音がする。 「あ……」 「どうなってるの…」 「すごい…濡れるんだね」 いつもたくさん、溢れてるんだよ、と教えてあげる。 「気持ちいいとこ、触ってみてよ。ぷりぷりしてるはずだよ」 少し沈黙のあと、艶やかな声がした。 「はあっ…ぁあっ…」 「触ってるんだね」 うん、と辛そうに答える。 独りで触ってる彼女を連想すると、たまらなく愛しくて、もっともっといじめたくなった。
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