右手と左手

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「ねぇ…中は、どんな」 「……とろとろ…」 とろけてるんだね、と言うと、うん、と可愛く鳴く彼女。 「指を奥に、進めて」 はぁ、はぁ、と声がする。 その後の声が辛そうだ。 「…怜っ、怜…はぁっ」 少し高くなった声が、快感を現している。 「なんてえっちなの、雪絵ちゃん」 「怜の…声…好き…低くて、甘い声」 上り詰めていく自分を抑えて、彼女に指示を出す。 「入れたまま、反対の手で、尖ってるところを触ってみてよ」 そんなこと、したら…と言って、甘い吐息を吐き出す彼女は、絶頂を求めているように思える。 「一緒に、逝こうよ」 囁くと、逝けるのかな、と答える。 「俺の言う通りにすれば、逝けるよ」 早く触って、とせかす。 自分が熱くて、握った指に動脈の拍動が伝わる。 かなり限界だった。 「あ、ああ!」 彼女は高く鳴いて、俺を頂へと誘う。 あぁ、可愛い、と囁いて、もっとしごいてよ、と強い口調で言ってみる。
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