・-†永遠の桜†-・

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私と彩はパスタが美味しい事で評判のこじんまりしたダイニングカフェに入り、遅めの昼食をとる事になった。 運ばれてきたカルボナーラを口に運びながら、私は彩にサクとの事を相談した。 「もぅ、サクと知り合って4年だっけ?」 『うん。中学の入学式でクラスが解らずに迷子になってるサクを案内してあげてからだから…』 彩は私の小学生からの友達。隠し事なんかお互いにナイ位にお互いの事を知ってる、親友と呼べる相手。 「告白しないの? 学年上がったら一つ下のサクとは校舎離れちゃうよ?」 そうなんだ。 私達の高校は三連棟になっている。 真ん中の校舎だけは他の校舎より長くなっていて、長くなった部分の校舎に、職員室や教科事の先生部屋が設けられている。 その為に新一年生は職員室と近い真ん中の校舎に教室が入り、学校生活に慣れている二年・三年は両端の校舎になってしまう。 三年に上がる私と、二年に上がるサクは今年の新学期から校舎が離れてしまうんだ。
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