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2日後、午後―…
午前だけだった部活も終わり、私はバスケ部の練習が行われている体育館に急ぐ。
制服のポケットにサクへのお土産を忍ばせて、笑顔で急いだ。
体育館の中では、バレー部とバスケ部が境界線に仕切りネットを天井から下ろし練習をしていた。
(サクは何処かな…?)
私は同じジャージを身に纏う男子達の中、サクの姿を探した。
けど、いつも誰よりも楽しそうに真剣にバスケットボールを追っていて、何処にいても見つけられるサクの姿が見えない…。
『進藤っ!! サクは?』
私はバスケ部にいるクラスメイトの進藤にサクの事を聞いた。
「えっ? …あれ、さっきまでいたぞ」
『ありがとう!!』
進藤に礼を言い、私は部室のある体育館裏へと足を走らせた。
何故か嫌な予感がする。
早く、早く…サクに会いたい。
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