・-†永遠の桜†-・

11/17
前へ
/768ページ
次へ
『サク…どっかいっちゃうの?』 私の一言にサクの足は止まった。 沈黙になる二人を余所に…午後からの部活が始まったのか、グラウンドからは野球部の掛け声が響きわたっている。 正門迄の道に静かに立ち尽くす私とサク…。 その沈黙を破るサクは、私の方を振り返りもせず、静かに口を開いた。 「……父親がリストラにあって、父親の田舎に引っ越す事に…なったんだ。だから…」 『……田舎って?』 サクの正面に回り込み、私はサクのシャツを掴み聞いた。 「…G県…」 『……G県……』 .
/768ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4409人が本棚に入れています
本棚に追加