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「なんてっ!!?」
『……』
亮は私の後ろにある壁を拳で殴り、睨みながら私の前に立ちはだかった。
『もぅ飽きたのっ。亮じゃ、感じない』
私はもぅ一度、亮の目を見つめながら同じ言葉を繰り返した。
「…!!?」
顔にカッと血の気を昇らせて、亮は私の左頬めがけて、手を振りかざした。
『手あげるの? 約束が違うよね?』
「……」
私と亮の約束。
<恋愛感情は持たない。
お互い身体だけと割り切る
どっちかが飽きたら、終わり。 >
私は、来るもの拒まずの亮にこの約束を約束させ、身体の欲求を満たすだけの関係を続けてきた。
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