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「うーもれるもれる……」
僕は只男、今年春に就職したばかりの新入社員さ。
そして、今は無性にトイレに行きたくなったので、息子を刺激しないように尚且つ走って、近くの公園に向かっている。
喫茶店とかコンビニとかでもよかったんだけど、用を済ませた後に何か買わないといけなくなってしまうから、行けなかった。
久しぶりに説明口調な独り言をしていたら、いつの間にか公園に着いていた。
そんな経過どうでもいいので、僕は真っ先にトイレに向かう。
行く途中のベンチにダンディーな男がいたけど、見向きもしなかった。
なんか言い掛けてたけど、本当にどうでもいい。
「はぁ~」
さて、快楽の階段を登った事だし、仕事仕事っと。
「や」
や?
「やらないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「どっしぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ?!」
今何が起こったのかありのまま説明するぜ。
『や』という声の後、さっき見かけた男がトイレ前の中を見せないようにする何ていうのか分からない壁を破壊しながら僕に突っ込んできた。
ぶっちゃけ、さっぱり意味が分からん。
「あ……いや……その……やらないか?」
もじもじしながら『やらないか』って言ってきやがった。
物凄く気持ち悪っ!
「付き合って、いや付き合え」
はいぃぃ?! 強制?!
僕そんな趣味無い! 付き合って二年の彼女もいる!
殺される! 絶対殺される!
「すみま」
「何ぃ?」
「いえ、独り言っす……」
断れねえ!
だが、ここで諦めて僕の童貞は奴には奪われたくない!
彼女見てないだろうか……
僕は奴に警戒しつつ、周りを見
いたぁぁぁぁぁぁぁぁ?!
うわっ、こっちガン見してる!
ヤバい、非常にヤヴァイ……
どうするよ、俺?!
ここから逃げる?
黙って連れ去られる?
彼女にサインを送る?
頑固拒否?
いやいや、ベストな……
そう、彼女に誤解されず、奴をなるべく傷つけない、且つ僕が無傷で帰還できる方法……。
思い浮かばなかった。
さよなら、僕の人生……。
って、諦められるかぁぁぁぁぁ!
てちょっ?! 止め……。
ア゙ーーーーーーーーッ!!
GO TO HEAVEN 只男……。
BAD END...
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