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ピンポーン……。
僕はチャイムが鳴ると限界に向かった。
ビンポン、ビンポン……ピンポーン。
その間もせわしなくチャイムは鳴り続ける。
「はいはい!今出るって!」
鍵を外すとすぐさま扉が開き、美雪が腕をさすりながら入ってきた。
「寒い!まったくもう……鍵ぐらい開けといてよね?」
そう言いながら美雪は僕にじと目を送ってきた。
「悪かったよ、でもしょうがないだろ?
今朝起きたら、急に遊びに来るなんてメール来てるんだから、掃除もままならないったら……」
コートをハンガーに掛けながら美雪は呆れた顔をした。
「今朝って……私がメールを送ったのは7時よ?いったい何時に起きたの?」
「えーと……確か12時過ぎ」
「12時って!凜は起きるのか遅すぎるのよ、今何時だかわかってる?」
そばにある時計を見ると1時少し前を指していた。
「えーと……1時?」
「起きてから1時間も立ってないじゃない、全くもお!」
美雪はやれやれと言った感じで部屋に入って行った。
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