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(ヤバいヤバい、遅刻だ!もう15分も遅れてる!
どうやって言い訳しよう?……って違う!!今はそれより早く着かなきゃ!)
クリスマスムード一杯の中、僕¨新藤 凜¨は群集をかけわき走っていた。
「あれ、いない?……まさか怒って帰ったのか!?ヤバいそれは流石にマズ……」
「り~ん~遅ーい!」
「美雪!」
振り返るとそこには頬を赤くした¨水崎 美雪¨が立っていた。
「まあ、その様子からして走って来たのは分かるから許してあげる」
「ゴメン!実は電車が止まって……」
「もう良いって言ってるでしょ?せっかくのクリスマスに余計な時間は使わない!
さあ、分かったらさっさと行くわよ、予約はして有るんでしょ?」
そう言うと美雪は僕の手を取り群集の中へと分け入っていく。
その時、僕の手を取る美雪の手は冷たく、やはり僕は申し訳なく思ったのだった……。
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