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…あ~、成る程。
その交換条件で、この人っちを預かることになったのね。
「…でも、お金ないから入院費とか補ってもらったんでしょ??この二人が居候することになったら余計お金かかるじゃん」
『そこらへんは大丈夫やで~、食費とかは自分らでちゃんと払うから、風呂と寝床さえ貸してくれたら平気やよ』
いちいち口を挟んでくる慶という男が異様にむかつく。
「…私、認めないから」
それだけ言って食卓から立ち去ろうとした時、誰かが私の手を掴んだ。
「何っ!?」
振り返るとすぐそこにいたのは、充春という人の方だった。
手を掴んだのはてっきり慶という人の方だと思ったから、少しびっくりした。
『今から夕食やのに、どこ行くきや?』
何??この人はまともだと思ったのに。
「部屋に戻るんです」
『夕食食わへん気か?』
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