むかつく男とうざい男

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『うん、今は適当に呼んでくれてもええから、呼び捨てでも、さん付けでも』 「はい」 『俺らは沙優って呼ぶけどな』 …もお勝手にどうぞ。 「ごちそうさま」 夕食を食べ終えた後、私はそれだけ言って部屋に戻った。 もお戻るの??とか、もう少し話そうやとか言われたけど、全て無視した。 私はお昼の時と同じように、部屋のベッドにねっころがった。 あ~…………… 疲れた。 本当にあの二人、これからうちに住むのかな…… ……しんどい……… えっと… お調子者で、いちいちむかつく男前が慶さん。(弟) そして 真面目でいい人そうだけど、時々うざいのが充春さん。(兄) どうかこの二人が、あまり私に構ってきませんように。 しかしこの時私はまだ知らなかった。 この二人が私自身を大きく変化させていくということに…。
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