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「うわ―…」
昼ドラの主役の男が浮気相手の女とやっちゃってる…。
基本的に私はそういうシーンが好きぢゃない。つか受け付けない。
なんか、生々しくて嫌なんだ。
それでも続きが気になって、私はそのドラマを見続けた。
楽しみにしいてたドラマが終わり昼食を食べるために自分の部屋を出た。
この時間帯なら家には誰もいないはず。
それでも音をたてない様に、こっそりと部屋の戸を開けて、静かに階段を下りるチキンな私。
案の定、食卓に行っても誰もいなかった。
「よしっ」
昼食はいつも、お母さんが食卓のテーブルの上に用意してくれていた。
今日の昼食はオムレツ。
ご丁寧にサランラップまでかけてあった。
「…」
毎回この場面を見ると、不思議と罪悪感が生まれてくる。理由は分かってるんだけど。
そして私は、オムレツの横に置いてある一枚のメモに気付いた。
『今日大事な話しがあるから、夕食の時間に食卓まで下りて来なさい』
…大事な話し……??
…不登校のことかな…。
私は用意してくれてあったオムレツを電子レンジにかけて食べた。
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