プロローグ

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「おうよ!今日は結構楽しみでここに来てたんだよ!」 「へぇ~…ソフィーがオルスカの話を楽しみにしてたなんて、雪でも降るんじゃないの~?」 紗希は具合の悪さなど感じさせないような笑顔でそう言った。 「ハハハッ!!だったらお前が早く元気になって雪でも降らせてくれよ! っとまぁ…当然だが、あたしはオルスカのくだらねぇ話なんかを聞きに来たわけじゃねぇ。 ちょっと会ってみたい奴がいてな…」 「会ってみたい人~?」 「あぁ…さっきから探してるんだけどよ…それらしい奴なんていないんだよなぁ…。 なぁお前ら、雷帝の力を継いだ奴ってのはどこだ?」 ソフィアの質問を聞き、紗希たち三人はみな一斉に同じ人物を頭に浮かべた。 「あぁ…空でしょ?空ならまだこっちに来てないよ~? 由真と一緒にベルリンにいるって~!」 「はぁっ!?マジかよ…? そう言えば…由真の奴も見てねぇしな…。 ってか…雷帝様々はもう由真のお手つきなのか?」 「あはは~!由真がそんなことすると思う~?」 「ハハハッ!確かにな!あの堅物のことだ!まだ何もしてねえだろうな!」 ソフィアはそう言うと、腹を抱えながら高らかに笑い声をあげた。
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