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「とりあえず空、良くやってくれた。これをどうにかして解析することで、状況は大きく変化するだろう。
まぁ…どちら側に有利に動くかは分からないがな…。
あぁ…それと、頼まれていた錬玉はこれだ」
オルスカはそう言って空に錬玉を手渡した。
「ありがとうオルスカ……」
空がそのまま錬玉を受け取ると、その瞬間に錬玉は輝きだし、錬玉からはクラウ・ソラスが作り出された。
「えっ!?ちょっと空!!言ってなかったけど、資料館で武器の使用は厳禁よ!?
今すぐ戻して!」
空とオルスカの対話を黙ってみていた由真が、急に作り出されたクラウ・ソラスに驚愕し、いつもより強めな口調でそう言った。
資料館は原則武器、発源の使用は禁止されている。理由は考えるまでもなく、資料の希少価値を観点に入れれば自ずと分かるようなことである。
「あっ…いや、俺じゃない!クラウ・ソラスが勝手に…」
しかし、空にも訳が分からなかった。
事実空は錬玉に触れただけで、クラウ・ソラスを作りだそうとは微塵も考えていなかったのだ。
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