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「今回、集まってもらったのは…、皆知っての通り、漆黒の空が消失した。
そこで、今後の方針を定めておきたいと思う」
大勢のノアが集まっているこのアースリィホームの大通りに面した所にある集会所で、ノアの現長であるオルスカは、マイクを片手に、他のノア達よりも一段上の壇上でそう言いだした。
この場に集まったノアは26人。欠席者が2名いたが、それを除いてもストロス襲来と同時に始まった戦い前と比べると、半分以下に減ってしまっていた。
上は齢八十もあるかというほどの高齢者もいれば、下は年場もいかない双子まで、老若男女が集結している。
由緒ある会議で、皆整列しながら聞いているものの、やはり中にはまじめに聞かないものもちらほら見え、完全に統率されているとは思えなかった。
「このしばしの休戦の期間は、最低で2ヶ月ある。
我々には、さらなる戦力の強化が必要となる。
今回の戦いでは、沢山の同士たちが命を挺して我々に道を造ってくれた。
我々は、もう負けるわけにはいかない」
比較的高齢のノアは、相槌を打つことも多々あったが、中間世代、及び若い世代は、状況が理解できていないのか、はたまた興味がないのか、黙ったままオルスカの話を聞いていた。
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