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「それにしてもこの体何~?発源との連結がムチャクチャじゃない!勝手に繋いどこ~っと!
全く、私を継ぐんだからしっかりしてもらわないと……」
「おい由真……お前どうしたんだよ……?」
今由真が口にした言葉も、空にある一つの結論を出させる要因となった。
だが、そう簡単に断定できるものではない。
だからこその問いだったのだが、肝心の由真は全く話を聞いてくれていなかった。
今まで抱きついていた由真は、ゆっくりと空から離れていく。最初に見た笑顔は、すでに真剣な表情へと変わっていた。
「レインの力を継ぐ君、生憎時間ないんだ!君はレインだけど、レインじゃない。ってわけで~……レインと変わって?」
空が声を出す前に由真は人差し指を伸ばして空の額に指の腹を付けた。
抵抗せずにされるがままにしていた空は、最後まで何をされたのか分からなかった。
白い炎の陣が指先に現れたその瞬間に、空の意識は闇へと落ちていった。
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