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「っかぁぁぁっ!!オルスカの奴、長話しやがって…」
一時間以上かかったオルスカの話が終わり、ソフィアは背伸びをしながらそう呟いた。
話が終わった途端にノアたちは散り散りになっていき、この場に残ったノアはほんの僅かだった。
先ほどソフィアと討論をしたハーヴェイはというと、何ともばつの悪そうな顔をしながら、一番にこの場所を後にしていた。
真っ先に出ていきそうなソフィアがこの場にまだ残っているのは、話の途中で寝てしまい、話が終わったと同時に目覚めたからであった。
「…さて…お目当ての奴はどこかな…?」
体を延ばし終えたソフィアは、そう呟きながら立ち上がると、あたりを見渡し始めた。
すると、お目当ての奴ではないが、小さな二人組と、車椅子に乗ったポニーテールの少女がこちらに近づいてきているのが見えた。
「ソフィー姉、相変わらずだね?」
「…………」
そして一定の距離まで近づいてくると、その小さな二人組はソフィアに話しかけてきた。
「おう、久しぶりじゃんかクソガキ共!何だ?結構デカくなったんじゃねぇか!?」
ソフィアはその二人にイヤな顔を向けるでもなく、それどころかどこか楽しげに返答した。
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