電話

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嘘だ…! 嘘だ…!! 病院に駆けつけ、朔ちゃんのいる病室へ向かった。 「朔ちゃん!!」 「彩音ちゃん…」 おばさんとおじさんが涙を流していた。 手足が震える。 私はゆっくり、ベッドで眠る朔ちゃんに近寄った。 「朔ちゃん…?」 寝てるだけでしょ? 起きてよ朔ちゃん。 電話して来なかったの怒ってるんだからね! 朔ちゃん…! 目開けてよ! 「コンビニ行ってくるって出かけて…飲酒運転の車に…」 おばさんはそれ以上言えずに大声で泣き出してしまった。 おじさんは支えるように肩を抱き、涙を流している。 朔ちゃん…。 寝てるようにしか見えない朔ちゃんが、もう動かないの? そんなの信じられないよ!  
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