始まり

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セントラルにはキャッチのホストが沢山いた。今までとは違い、今日はホストに捕まえてもらうのだ。 セントラルを歩き、突き当たると左に曲がりコマ劇場の方へ向かった。 その間に何人にもキャッチされたがめぐはひたすら断り続けていた。 私は初めてだから全部めぐに任せた。 「初回いくらですか?……ふーん。あっメンキャバなんだぁ。メンキャバはいいや。ごめんね」 めぐはいつもそう言って断っていた。私には何がなんだかわからないからその都度意味を聞いてた。 「メンキャバって何?相場はどれくらいなの?」 めぐは色々教えてくれた。 メンキャバとはキャバクラのホスト版ということ。時間制でだいたいの初回は二時間3千円。焼酎や割りものがつく。店によってはシステムは違うけれど、だいたいこんなもん。 「今は早い時間だとメンキャバばかりなのかな。仕方ないからメンキャバでいっかぁ」 めぐが言った。 めぐはメンキャバが嫌いみたいだった。
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