ネトゲは魅力的である

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 ここで着目して欲しいことは、 「物語があって、その上に戦闘や出会いがある」 のではなく、 「出会いがあり、その上に戦闘や会話を通じて物語が構築されていく」 ことである。  これは簡潔に述べると 「このゲームの主人公はあなた自身」 ということになるのだ。  これによって、潜在的にヒーロー願望、ヒロイン願望を持った人間は一気にMMORPGの虜になってしまう。  主人公願望の無い人間も、第三者となって誰かをサポートしたいといった気持ちがあると、それを徹する自分に酔ってしまったりする。  また、自分のキャラクターを某有名アニメキャラなどに見立てて、それになりきってプレイすることも可能である。(これはMMORPGの特性上、続けて行くことがやや困難であるが。後記参照)  個人差こそあるが、業界ではそれらを全てひっくるめて 『Role Play(ロールプレイ)』 と呼んでいる。  しかしこれらの楽しみ方は氷山の一角に過ぎず、MMORPGの本当の魅力とは、もっとディープに没頭し始めた頃に、顕著に現れてくる。  ネトゲへの依存は、そこからが本番である。  じわじわと染み込むように、あなたを蝕んでゆくのだ。
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