失った物

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それに気付いたのは次の朝 目覚めた時だった それまで気付かないでいたのは やはり、あの女性の事が頭を離れ無いでいたからだろう むしろ、その出会いの事しか考えていなかった 「何であんな…なっちゃったんだろう…」 後悔ばかりが溢れてくる 「もっと上手くやれた筈なのに…嫌われただろなぁ」 ウジウジしてしまっているのは自分でも解っている 解ってはいるのだけど、止まらない。 ウジウジしてしまっている自分に一種諦めに近い物を感じてしまっている そうしたまま自分でも知らない内に眠りに落ち、迎えた朝だった。
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