失った物

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目覚めた時から違和感があった いつもある筈の音がその朝には無かったから… 違和感を感じながらも薄く開いた目で枕元を探ってみた ……違和感が不安に変わる 少しの焦りを感じながら起き上がり本格的な捜索が始まった けれど結局、確信と絶望が同時に爆発した 「無いっ!無いっ!」 微かな記憶を探ってみるが何も思い出せ無い 当たり前だった。 昨日は寝る直前まで… もしかすると寝ている時でさえ一つの事だけが頭を支配していた 思い出せるのは彼女の事ばかり それでもヒントになる事が頭の中に現れた 確か…あの時ここにしまい込んだんだ筈… 考えられる最後の場所を探ってみる しかし希望が安堵に変わる事は無かった…
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