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笑い声が止んだ後で、沙羅があっ!と声を上げて言った。
「そういえば、葉亜螺ちゃんて、昔は泣き虫だったのに、今は笑いっぱなしだよね~」
「そういえば、そうだな~お前が泣いて、俺は泣き止ませるので苦労したぜ~」
笑いながら言った尚人君の言葉が胸を締め付けた。
「あの時から今まで、本当にお世話になってます!」
私は笑いながら言った。
でも内心、ごめんなさいと謝ってばかりだった。
「まぁ、幼なじみだし気にするなよ!」
「うん!気にしない!」
なんて、笑顔で言ってるけど、気にしてます。
迷惑じゃないかな?
重荷じゃないかな?
なんて考えちゃう。
「少しは気にしろよ~」
なんて言いながら、私の頭をぐしゃぐしゃにする。
「だって気にしなくて良いっていったじゃない~」
そう言いながら、ジタバタと暴れて離せと連呼する。
本当はこのままが良いけど…
私の心臓が持たない。
「お兄ちゃん、葉亜螺ちゃん苛めたら許さないよ!」
「苛めてないって!なぁ、葉亜螺?」
笑いながら言う貴方の顔を見て、恥ずかしくなったけど。
「沙羅~尚人君が苛める!」
「お兄ちゃん!」
怖い顔をして、沙羅が言った。
「うわっ!分かったって!」
そう言いながら、私を話した尚人君。
私はぐしゃぐしゃにされる時、頭を抱えられ、グィっと引っ張られる為、自然と体が尚人君と引っ付くのだ。
私は尚人君の体から離れて、髪を整えた。
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