第1話

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笑い声が止んだ後で、沙羅があっ!と声を上げて言った。 「そういえば、葉亜螺ちゃんて、昔は泣き虫だったのに、今は笑いっぱなしだよね~」 「そういえば、そうだな~お前が泣いて、俺は泣き止ませるので苦労したぜ~」 笑いながら言った尚人君の言葉が胸を締め付けた。 「あの時から今まで、本当にお世話になってます!」 私は笑いながら言った。 でも内心、ごめんなさいと謝ってばかりだった。 「まぁ、幼なじみだし気にするなよ!」 「うん!気にしない!」 なんて、笑顔で言ってるけど、気にしてます。 迷惑じゃないかな? 重荷じゃないかな? なんて考えちゃう。 「少しは気にしろよ~」 なんて言いながら、私の頭をぐしゃぐしゃにする。 「だって気にしなくて良いっていったじゃない~」 そう言いながら、ジタバタと暴れて離せと連呼する。 本当はこのままが良いけど… 私の心臓が持たない。 「お兄ちゃん、葉亜螺ちゃん苛めたら許さないよ!」 「苛めてないって!なぁ、葉亜螺?」 笑いながら言う貴方の顔を見て、恥ずかしくなったけど。 「沙羅~尚人君が苛める!」 「お兄ちゃん!」 怖い顔をして、沙羅が言った。 「うわっ!分かったって!」 そう言いながら、私を話した尚人君。 私はぐしゃぐしゃにされる時、頭を抱えられ、グィっと引っ張られる為、自然と体が尚人君と引っ付くのだ。 私は尚人君の体から離れて、髪を整えた。
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