リアル

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「…どうだった、杏子ちゃん?」 ふと気が付くと先生が少し心配そうに私の顔を覗き込んでいた。 「あ、せんせえ。うーんと、きっと大丈夫です」 私は小さな手を先生に差し出て機械の中からゆっくりと身体を引き離しにかかった。 「杏子ちゃんはどうやらパイロットには向いていなかったみたいだね」 先生が優しく声をかける。
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