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四章「石原周子」
今日は日曜日。
たくさん寝ていられる日だ。
あたしはベッドで安らかな眠りにつく。
しかしあたしの愚かな妹はそれを許さない。
「お姉ちゃんおはよぉー!」
と叫びながら、周子があたしの毛布を剥ぎ取る。
何をする周子?
「今日は日曜日。だからデュエル場でタッグデュエルの日だよ!」
そういえば、そんなものをやってると聞いたことがあるような。
毎週日曜日に生徒たちがタッグを組み、タッグフォースに向けて
デュエル場で模擬デュエルを行っているそうなのだ。
「も~、私とタッグを組むんでしょ?
少しでも練習しておこうよ。」
そうだ…
…そういえば、そんなこと言ってたっけ。
「わかった、わかった。今着替えるから待っててよ……」
「玄関で待ってるよ。もう始まってるみたいだから急いでね。
ふぁ~っと大きなあくびをしながら背伸びをし、
とりあえず歯を磨く。
「ま……この前再調整したデッキのテストもしなきゃいけないしねー……
よっこい、しょっと。」
あたしは寝巻きを脱ぎ捨て、寝ぼけまなこでクローゼットを開ける。
オベリスクブルー女子指定の制服に着替え…。
……。
はて?、胸のサイズが小さいような。
「お姉ちゃんまだ……?
ちょッ!それ私の制服!」
・・・
デュエル場ではすでに多くの生徒たちがタッグデュエルを行っていた。
タッグデュエルのルールは、通常のデュエルと同じルールで行うけど
以下6つが注意する点だ。
・プレイヤーはそれぞれABCDとし、
プレイヤーAC、BDでそれぞれチームを組む。
・A→B→C→Dの順番でターンが進んで行く。
・フィールドは通常のフィールドを使い、4人で同時に使用する。
・ライフポイントは二人で共有し、
どちらのプレイヤーが攻撃を受けてもライフは減少する。
・パートナーが場に出したカードは自分で使用することが可能。
・円滑にデュエルを行うため、デュエル中、パートナーとの相談は不可。
ここで押さえておくべき点は、ライフはそれぞれが持っているのでは無く、
二人で共有というところ、
そしてパートナーのカードは自分でも使用することが出来る点だろう。
デュエル中相談不可能となると、ここはパートナーとの相性、
そしてどれだけ信頼できるかが重要だ。
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