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そんなものをパンに入れるなど、いまだかつて聞いたことが無いわー!
かたや、赤帽子くんは美味しそうに食べてる。
なんとステーキパンのようだ。
彼はよほど引きが良いらしい。
だが、これではいくらなんでもあんまりじゃないだろうか。
このままではお腹が膨れたと感じないので、あたしはもう1つ買うことに。
今度は、やきそばパンが出る。
普通だ……。
しかし何故メン類ばかり?
・・・
赤帽子くんと別れた、あたしは帰路につく。
途中の山道から、あの浜辺が見える。
ふと見ると二つの人影が寄り添っている様子が目に入ってくる。
カップルだろうか?
いいな…
…ちょっと羨ましい…。
あたしは足早に女子寮へと向った。
「おかえり~」
周子は先に帰っていた。
のんきに本を読みふけってる。
筆記は大丈夫だったのだろうか?
なんだか余裕な顔をしている気がする。
「周子テストどうだったの?」
「ん~、筆記はちょっと危ないかもしれないけど……
実技のほうは絶好調だったよ。
お姉ちゃんはその様子だとダメそうだね。」
「…うっさい。」
仕方ない……
今日はデッキの調整がイマイチだったようだ。
天上院明日香に勝つためには、入念な構築が必要だろう。
ざっとカードを並べてみる。
上級モンスターの中心はもちろん、氷帝メビウス。
下級モンスターは、ちょっと攻撃力が不足しているかもしれない。
生贄要員を集めすぎているのかも。
魔法カード、罠カードも防御系のカードを増やすべきか。
こうしてあたしは、久しぶりに真面目にデッキの構築をするのだった。
先日感じていた黒い不安はまだ消えてはいない。
どこかで吹雪さんが助けを求めている……。
そんな予感がする……。
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