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パートナーのカードも使用できると言うことは、
一人では不可能だった未知の戦術を使うことも可能だろう。
本来デッキに1枚しか入れられない制限カードを二人分使えるのも
タッグデュエルの特徴と言える。
タッグデュエルのルールを頭に叩き込んだあたしは早速デュエルしに挑む。
狙うは天上院明日香!
……と思ったけど、なにやら見当たらない。
他の場所でデュエルしているか、不参加のどちらかだろう。
カイザー亮とタッグを組んでる、という噂もある。
もし本当なら尻尾巻いて逃げるしかない。
見知ったオベリスクブルー女子生徒のぺアがいたので、あたしは声をかけてみる。
「おお、法子殿、周子殿。はじゃ~タッグデュエルかえ?」
「あ、えっと、あのその……法子さん……周子さん……
こんにちは……。」
ちょっと時代かかった物言い…
…というかおじいさん言葉の生徒は山本百合。
愛称は百合ちゃん。
見た目は可愛いのだけど、
なぜこんな言葉づかいをするかは全く謎だ。
そしてオドオドした生徒が宇佐美彰子。
こっちはウサちゃんとみんなに呼ばれている。
口調がちょっと周子と似ているかもしれない。
二人はよく一緒にいる所を見るが、よくわからない組み合わせである。
周子が続いて彼女たちに声をかける。
「私たちとやりませんか?タッグデュエル。」
彼女たちは周子の声にもちろん承諾する。
じゃんけん、ぽん。
先鋒はこのあたし、石原法子。
次に山本百合、石原周子、そして宇佐美彰子とターンは流れる。
あたしはデュエル開始を宣言する。
「よーし行くぞー!」
デュエル!!
法子&周子 LP 4000
山本&宇佐美 LP 4000
「あたしのターン、ドロー!」
何しろ初めてのタッグデュエルだ。
相方の周子のデッキは知り尽くしているので、
それを考慮に入れた戦法を立てなければならない。
「マシュマロンを守備表示!
守備力500よ。
このカードは戦闘で破壊されないわ。
そしてカードを1枚セット。
ターンエンドよ。」
法子&周子 LP 4000 手札4枚&5枚
場:「マシュマロン」
伏せカード1枚
山本&宇佐美 LP 4000 手札5枚&5枚
場:無し
次は山本百合のターン。
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