四章「石原周子」

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あたしは汗びっしょりになって目を覚ました。 深夜2時……。 嫌な夢を見た。 吹雪さんが大きな闇に飲み込まれる夢だ。 しかしどこかで見たような場所だった。 暗くて、高くて、そして熱い場所……。 そこに吹雪さんはいるのだろうか? 不安はどんどん膨らんでいく。 一体なんなの? 会いたいよ……吹雪さん……。 どこに、どこにいるの!? 泣きそうだ……。 でも、吹雪さんに会うまでは……。 絶対に泣かない。 誓う、あたし誓うよ。 だからもうこんな悪夢は見せないで。 吹雪…さ…………。
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