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「まだっ!」
手を前に差し出し、俺は声の主に叫んだ。
しかし、そこは自分の部屋だった。
「また夢か…」
周囲を見回すと窓の外が茜色で、時計は5時半くらいだった。
(なんだよ、あいつは?2度も夢に出て来やがって!それにしても8時ってなんだよ…。何が起きるんだ?)
積もる疑問も8時には解決するだろうと思い、頭の隅へと避けた。
それにしても、今度はカレーの香りが漂ってくる。
6時には飯だから下に降りたら、キッチンでカレーをかき混ぜている母が声をかけてきた。
「憐になんか届いてるわよ。それにしてもあんた寝すぎよ!届け物は玄関にあるから」
「んっ」
しかし、俺には荷物が届く覚えはなかったが、玄関に荷物を取りに行った。
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