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「何してるんだよ!」
ソファーで資料を見ていた和泉が慌てて来ると、胸倉を掴んでいた俺の手を離させた。
「お前、こいつに真喜ちゃんなんて呼ばれてんのか?」
「うん、何回か打ち合わせしてる内にいつの間にかね。辞めてって言っても辞めてくれないから諦めた」
何だよそれ!
和泉の後ろの村上を睨みつけると、奴は煙草に火を点けソファーに戻って行った。
「拓ー、心配ならもう少し打ち合わせにも顔出そうねー」
ニヤニヤしながら声を飛ばす。
俺、村上の事嫌いなんてもんじゃない。
死ぬ程大っ嫌いだ!
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