~緑の章~

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 とても熱く硬いモノを意識すらせずに摩っていたエリーが、ハッとしたように顔を上げた。 「汚いモノか」 「何…が?」 「お前の手が、今、包んでいるモノだ。汚いか」 「まさか」 「では、どう思う」 「どう? どうって…。逞しくて素敵なモノ」 「ふふふ。お前のも同じだ」 「あっ」 「食べてしまいたいくらいに可愛らしい」 「んっっ」  若者が身を屈め、毛も生え揃っていないエリーの成長途上中のモノに舌を絡めた。 「あっ」  身体の奥底より突き上げて来る快感。  エリーは腰をよじっていたが、決して逃げる事はなく、若者に促されるままにイッてしまった。 「はっはっはっはっ」  しっとりと汗ばんだエリーの身体。  若者はそっと身体を起こすと、エリーの頭を押さえ付けた。 「?」 「舐めろ」  見上げて来たエリーに向けて一言。  エリーは、若者の前で膝を着くと、少し前、彼がしてくれたように彼のモノに噛り付いていた。そして、やはりこれも彼がそうであったように舌と唇を使って彼をイカせ、口の中に広がったミルクを喉の奥に流し込んだ。それはそれは、甘いモノだった。  舌を大きく出し、若者のモノの先端をねぶったエリーが顔を上げ、若者を見詰めた。その双眸は潤み、もはや、子供の目ではない。  若者が、そこで身を屈める。そして、エリーの頬に手を伸ばし、花びらのような唇にそっと口付けた。  触れるだけのキスを何度か繰り返し、歯を割って舌を差し入れる。  エリーは、促されるままにそれに応え、若者の広い背中に細い腕を回した。  そっと押し倒される。  激しい口付けを交わしながら、エリーは、身体中を弄られ、若者に犯された。 「ふっ、ああっっ」  エリーの唇より、甘い喘ぎが漏れる。  痛みは、何処にもなかった。あるのは、例えようのない快楽。  エリーは、若者の言う通りに身体を開き心を委ねたら、更なる快楽が襲って来た。  エリーの少年の身体が、なまめかしくのたうつ。一突きされる毎に、エリーの心に若者が強く入り込み、僅か二度の解放で、エリーの心は若者一人に占領されていた。 「そのまま腰をおろせ」  エリーが傷付けた老木を背にして胡座をかく若者の膝の上に、彼の人のモノを後ろ手に持って、向かい合うように、自分の体重で身体の奥へと加え込んで行った。
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