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「おーい、上からの命令が出たぞー!」
屋根の上で寝ていた人物は、その声で目を覚ました。
「なんですか?その命令っていうのは」
家からわざわざ持ってきた布団を払いのけて、その人物は聞く。
「ある人物達をスカウトに行ってこいだってさ」
「それもうパシリじゃないですか………」
呆れ顔の人物に、伝達係はため息をつく。
「パシリは俺のほうだよ。俺より年下のお前にわざわざ命令を伝えにきたんだから」
その言葉に、その人物は逆にため息をついた。
「しょうがないじゃないですか。僕のほうが位が上なんですから」
苦笑する伝達係。
「凡人の俺が位が上で、天才のお前に勝てるはずないだろ?」
「そう思うなら少しは敬語を使ってくださいよ」
「敬語だけの会話じゃお互い疲れるだろ?」
「…………………」
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