Prologue

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「まあいいや。仕事たまってっから俺はそろそろ行くわ――っと、一つ言い忘れてた」 「なんですか先輩」 「スカウトに行くのに、犬も連れてっていいだってさ」 伝達係の言葉に、その人物は顔をしかめる。 「それ、ようするに連れてけってことじゃないですか」 「まあ………そうだな」 「僕、あいつ嫌いなんですけど」 「拒否ってもいいが、どうなるかしらんぞ」 「………………」 また黙り込む。そして、 「わかりました。連れてけばいいんでしょ」 そう言って、その人物は闇に消えた。
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