ザッサー

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えぇぇぇええええい!!!! 元々カッカし易い短気なわたし。 わたしはザッサーと 彼らがまるで ボーリングの玉如く 流し投げしてきたタバコを クルリと振り返り 拾い上げた。 見上げて数メートル 先にいるこちらを見ている 「黒ずくめ」に ロックオン。    ッポーーーーン!!!!! 不時着するかしないかで 即クルリと振り返り 歩き出した。 「ちょっと・・」 「ちょっと!!!」 2人の男の声がする。 ダッダッダッと走ってくる音が聞こえる。 近くの交番、ロックオン。 した所で・・・ 右肩をガッと掴まれた。 「ねえねぇ!」 声をかけてきたのは 黒いスーツを着た男の一人のようだ。 よく見るとまだ若い。23、4くらいだろうか・・。 「・・はい・・」 と返事をするか否かで 突然彼は両手を合わせた。 君は法師か。 「お願いがあるんじゃけど・・」 「・・なんですか・・?」 「あの・・ちょっと一緒に来てくれん?」 「・・は?」 「お願い!!」 随分腰も低い。 風俗系の勧誘? じゃない。 手にはブランド物のセカンドバッグ。 歩き方は完全に大きな外股。 「・・なんなんですか?」 「一杯お茶飲むだけ、少しでええから!」 「・・・いや・・急いでるし」 と言うと もう一人の小さい男が 「来てくれんと、俺らが怒られるんよね!」 と爽やかに笑いながら言った。
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